注目されるメンタルヘルス対策
増加するメンタルヘルス不調
厚生労働省が公示した「労働者の心の健康推進のための指針」では「積極的にメンタルヘルスケアの実施に取り組むことが望ましい」とされています。
ところが企業側でもストレスチェックなど、対応を強化しているものの、メンタルヘルス不調者は増加し続けています。
【メンタルヘルス不調による労災支給件数の増加】
メンタルヘルスは、入院する可能性が高く、かつ長期化する傾向があります。さらに、自殺や離職につながってしまうことまでもあります。近年、自殺者数は減っていますが、勤務問題が原因となる自殺者数は減っておらず横這いのままです。
【自殺者数の推移(総数、勤務問題を原因の一つとするもの)】
メンタルヘルスの1次予防~3次予防
うつ病などメンタル疾患の中には高い再発率を有するものもあり、メンタル不調者の状況に合わせて3段階の予防を実施することが重要です。
一次予防
(発生予防)
- ストレスによってメンタルヘルスに不調をきたす前に予防する段階
- 労働環境改善もこの段階に含みます。
二次予防
(早期発見・不調者対応)
- メンタルヘルスに不調があらわれた労働者を早めに発見して適切な措置をおこなう段階
- 相談窓口の設置も有効です。
三次予防
(重症化・再発の予防)
- メンタルヘルス不調によって休職した者の職場復帰を支援する段階
- 精神面・仕事面のケアをおこない
復帰を支援します。
企業のセーフティーネット
従業員の方の万一の事態に備え、「予防」「治療」「復職」に向けたケア、「経済的支援」など総合的な制度構築が必要とされています。こうすることにより、従業員の方ひとりひとりの生産性が保たれ、企業の成長・組織全体の生産性にもつながります。
メンタルヘルスケアは
GLTD(団体長期障害所得補償保険)がサポート